立面図(RC造3階建て)の作図手順について解説します。立面図も平面図と同じで作図手順(描いていく順番)を確立させることが重要です。特に立面図については平面図よりも手順を確立させやすいです。
RC造立面図 作図手順
作図手順がまだ決まっていない人は、まずはこれからお伝えする手順で作図をしてみてください。既に作図手順が確立されている人は、参考として見ていただき、採用できそうなところがありましたら、試していただければと思います。
高さの点を取る
床高さ、梁の位置、最高高さの点を取ります。
(断面図を先に作図している場合は、断面図から高さを取ることができますので、この作業は不要です。ただし、断面図を描く時には必要です。)
高さの点を取る位置ですが、断面図との間にするといいでしょう。また、床スラブの厚みも断面図を描く時のためについでに取っておきます。
1階の床高さ、2階の床高さ、3階の床高さ、各階の梁の大きさ
最高の高さ(パラペット天端)、床スラブの厚さ(断面図用)
輪郭(最高高さと柱位置)を描く
最高高さ位置を下書きし、柱を記入していきます。この時、柱より手前になる庇やポーチなどは、先に記入しておくか、高さ位置がわかるように下書き線を引いておきます。
柱の幅はテンプレートの6ミリの四角を使えば、速く楽に取ることができます。
柱の次は、梁を記入します。はじめに取った点に合わせて、横に線を引いていきます。
動画では、ついでに庇とポーチも記入しています。
建物の側面に見える庇やポーチの記入を忘れる人が多いです。気が付いた時に描いておきましょう。
窓を描く
窓の高さの点を取ります。はじめに高さの点を取るときに一緒に取ってもいいのですが、あまりたくさん点を取ると、どれがどの点なのかわからなくなりますので、あえて、この時点で取っています。はじめに取った点から少しずらした位置に取るといいでしょう。
※この点は、作図後は消してください。
窓の描き方はいろいろありますが、下書き線は、上と下の線だけでOKです。縦の線については、下書き線はなくてもいいでしょう。特に、縦の下書き線が強く残ってしまうと、図面の印象が悪くなります。
下書き線は最後まで消さない線です。目立たないよう、できるだけ薄く引くようにしましょう。
ちなみに、下書き線は「補助線」とか「ヘアライン」とも呼ばれています。
作図動画とポイントのまとめ
実際に作図をしている動画です。同じ立面図を何回も繰り返し練習すると、手順は身についてきます。
下書き線は必要最低限に、そしてできるだけ薄く
作図後は平面図との不整合がないか要チェック!
作図手順は、完全に統一できる。