高さの点を取る
立面図はまずは高さの点を取るところから行ないます。その高さを取る点は、次のところです。
- 水切りの高さ(外壁と基礎の境目)
- 1階の窓の上端と下端
- 2階の窓の上端と下端
- 1階の屋根の上端と下端
- 2階の屋根の上端と下端
窓の大きさや高さ位置は、プランによって変える必要はありませんので、固定して覚えるようにしてください。屋根については、下端高さについては毎回同じでOKですが、上端高さについては、プラン(平面の大きさ)によって違いますので注意が必要です。
この高さの点ですが、最終的には作図に必要ないものになりますので、作図後は消すようにしてください。
屋根や窓の高さは、矩計図や断面図と一致させる必要があります。
輪郭を描く
建物の輪郭から描いていきます。まずは、屋根の高さを下書き線で引きます。2階と1階の両方を引いてください。(写真ではわかりやすいように少し強く引いていますが、下書き線なのでできるだけ薄く引くようにしてください。)
立面図における下書き線は、横線のみにする。
次に、屋根の横幅を決める縦線を引きます。けらばの出を450㎜とする場合は、外壁中心線より1つ外側のグリッドとなります。
建物の輪郭となる外壁の線を引きます。壁の厚みを考慮して、平面図と同じように方眼線より少し外側に引くようにしてください。
水切りの線を引きます。(この位置には基礎パッキンが入りますが、この線は基礎パッキンを表現しているわけではありません。基礎パッキンは、水切りに隠れていて、通常は外からは見えません。)
窓を描く
窓も屋根と同じように、まずは上端と下端の線を下書き線で引きます。窓の横幅を確認するために、縦の下書き線を引く人がいますが、仕上がりの見栄えが悪くなりますので、あまりおススメしません。引く場合は、極力薄く引くようにしてください。
庇も窓と同じように記入します。(庇は必ずしも設ける必要はありません。)
屋根仕上げ(化粧スレート)と鼻隠しを表現する線を引きます。